産後の栄養と健康管理
2018.03.30

産後の肌荒れはどうして起こるの?原因と対策

出産後にニキビが出たり、肌全体がガサガサしたり…。ママになってもキレイでいたいのに、落ち込んでしまいますよね。この記事では、産後の肌荒れの原因と対策をご紹介します。対処法を知って、少しでも早くきれいな肌に近づけましょう。

赤ちゃんの世話が楽しい反面、出産後は生活環境やホルモンバランスの変化、睡眠不足などから肌荒れが起きやすい時期でもあります。ここではそんな産後の肌荒れについて、原因と対策をご紹介します。

産後に肌が荒れて憂うつ…

出産後の肌荒れに悩む女性は多いものです。一口に肌荒れと言っても、脂っぽくなった、ニキビができた、乾燥してカサカサする、くすんできたような気がする、キメが乱れている、化粧のりが悪い、赤く湿疹ができてかゆい、もともとあるアトピー性皮膚炎がなかなか治らないなど、起こるトラブルはさまざま。赤ちゃんのお世話で疲れているときに、肌トラブルまで起きると憂うつになってしまいますよね。これらの肌トラブルにはいくつかの理由が考えられます。

産後の肌荒れの原因

出産前と後では体の変化はもちろん、環境や生活習慣も変化します。さまざまな変化が重なることで、肌荒れを起こすと考えられます。

睡眠不足

夜間の授乳でトータルの睡眠時間自体が少なくなるのはもちろんのこと、睡眠が分断されたり、赤ちゃんの声ですぐ目が覚めるなどして眠りが浅くなり、睡眠の質が低下すると、肌のターンオーバーが滞ります。そうすると、バリア機能の要となる天然保湿因子や細胞間脂質がうまく作れなくなり、キメの乱れや乾燥、くすみ、ひどい場合は湿疹になったり、毛穴周囲の角質のつまりからニキビを誘発したりします。

環境の変化によるストレス

産後は慣れない育児や授乳などで、不規則な生活になりがちです。心身ともにストレスがかかると、自律神経のバランスが乱れて、ストレスホルモンとも呼ばれるコルチゾールやアドレナリン・ノルアドレナリンなどのホルモンが多く分泌されます。これらは皮脂の分泌を増加させる働きがあるのでニキビを誘発しやすくなります。

ホルモンバランスが変化する

妊娠中は卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という、2つの女性ホルモンの分泌が増加します。ところが出産を終えると急激に分泌量が低下。エストロゲンには肌にうるおいを与えるはたらきがあるため、減少すると乾燥や湿疹、ニキビを起こす原因になります。

便秘で腸内環境が悪化する

出産後は体を休めている時間が長いため、運動不足で腸の働きが鈍くなることがあります。また赤ちゃんのお世話で自分の食事が後回しになり、食物繊維や水分が不足して便秘になることも。便秘によって腸内環境が悪化し、有害物質が産生されると、ニキビや肌荒れが起こる原因になります。

産後の肌荒れの対策

産後の肌荒れの対策として、ストレス発散や便秘対策、睡眠・食生活の改善などがあります。

気持ちを落ち着かせることを考える

産後は環境が大きく変わり、ストレスを感じても当然です。家事のサポートなど、周りの人に協力をあおいでリラックスできる環境をつくりましょう。住んでいる地域にファミリーサポートセンターがあるか調べて、相談してみるのもおすすめです。

授乳時やスキンシップ時にたくさん出るといわれているオキシトシンには、ほっとしてストレスを和らげる効果があります。肌と肌を触れ合わせることでイライラした気持ちが少しやわらぎます。また、このオキシトシンは親しい人と話をしたりしてホッとしたときにも出るので、ご主人や仲のよい友人、親類に話を聞いてもらうだけでもよいでしょう。また産後の肌荒れは一時的なものなので、あまり気にしないことも大切です。

睡眠時間の確保

授乳で睡眠時間も乱れがちになるので、赤ちゃんが寝ているときに一緒に寝るようにしましょう。赤ちゃんが寝ている間に家事をこなそうとすると休む時間がなくなってしまいます。たまには昼間に、ご主人や親類、ベビーシッターさんなどに家事や赤ちゃんのお世話をお願いして、ゆっくり休む時間を設けることも大切です。ミルクが必要なお子さんでも、夜間の1回くらいはご主人にお願いしたりしてもよいですね。いろんな人を巻き込んで育児をしましょう。

肌荒れ改善に役立つ食習慣を保つ

化粧品など外からのケアだけでなく、肌荒れ改善を助ける栄養素を摂ることも役立ちます。肌をつくる材料になるのはタンパク質。肉や魚、卵、乳製品、大豆製品などに多く含まれます。

抗酸化力が高く、肌を丈夫にしてうるおいを保つビタミンA・C・E(エース)やビタミンB群、肌のターンオーバーをサポートする葉酸などは、濃い色の緑黄色野菜や果物に含まれています。また食物繊維が豊富な海藻やきのこ類、善玉菌を含むヨーグルト、納豆、味噌などの発酵食品もとり入れると、腸内環境の改善に役立ちます。

良質なオイルはバリア機能の要、細胞間脂質の原料になりますのでこちらも適量を摂取しましょう。バランスよく摂取するのが理想ですが、すべてを食事から摂取するのが大変なときは、サプリメントを上手に活用しましょう。

外側からのケアは、肌をいたわることから始めよう

肌が荒れているときは、余計な刺激を与えないことが大切です。毎日のスキンケアでは、以下を心がけましょう。

  • 洗顔に時間をかけすぎない、肌をこすりすぎない
  • 敏感肌用の低刺激タイプの化粧品に変えてみる
  • 使用するケア用品の品数を減らす

(化粧水と乳液またはクリームのみのシンプルケアに。乾燥しなければオールインワンもOK)

  • 顔を触りすぎない
  • 肌に髪が当たらないようにする
  • 外出時は必ずUV対策(帽子や日焼け止め)を行う

悪化した時は皮膚科で処方される治療薬も併用しましょう

授乳時も外用薬であれば問題なく使用可能です。ニキビ薬やステロイド外用剤など肌にあったものを比較的症状の軽いうちに治療して悪化させないことが肝心です。

まとめ

妊娠、出産、産後とホルモンバランスが安定しない状態が続き、万全ではない身体で慣れない育児…。ストレスや疲労が蓄積しがちだと思います。無理のない範囲で、できることから肌荒れ対策をしてみましょう。

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