産後の栄養と健康管理
2018.03.30

産後の抜け毛の原因と対処方法

出産後に「抜け毛が増えた」と感じる女性は多いものです。抜け毛が起きる原因はなぜなのか、産後いつからいつまで続くのか、不安になることもあるでしょう。産後の抜け毛には、女性ホルモンが関わっています。抜け毛のメカニズムや対策方法についてご紹介します。

産後の抜け毛は一時的なものであるとは言え、女性にとっては気になりますよね。抜け毛のメカニズムや対策について知っておきましょう。

産後の抜け毛の原因は?いつからいつまで?

妊娠中は女性ホルモン(プロゲステロンとエストロゲン)が増え、髪の毛が抜けにくくなりますが、産後はこれらが急激に低くなるため、妊娠中に抜けずに留まっていた髪が一気に抜け、抜け毛が増えたと感じるのです。また、ヘアサイクルの休止期に入るため、髪の毛は一時的に薄くなります[1]。

そのほか出産時の出血や授乳による貧血、産後のダイエットによる栄養不足、育児によるストレスや睡眠不足などの影響も考えられます。

抜け毛が増えるのは産後いつからいつまでか

抜け毛が始まる時期や回復時期は、原因によって異なります。

女性ホルモンの低下が原因の場合
出産後3~4か月で始まり、ほとんどの方が1年以内に元の状態に戻ります。1年以降も戻らない場合は、皮膚科専門医を受診しましょう[2]。
そのほかの要因(栄養不足、ストレス、睡眠不足)
これらの場合、生理的な現象ではないため、原因を解消することで次第に改善していきます。同時に頭皮を清潔に保ち、刺激を与えないようにしましょう。パーマやカラー、髪をきつく束ねることなどは、なるべく控えてください。

食事ではタンパク質を中心に、髪の元になる栄養の摂取を心がけます。タンパク質の合成や、血流の維持に必要なビタミンB群や葉酸、亜鉛や鉄分などのミネラルも含めて、バランスよく栄養摂取しましょう。適度な運動で血流を促すことも、抜け毛対策になります。

産後の抜け毛の対策

女性ホルモンの低下による抜け毛は、基本的には1年以内で自然に元に戻ります。そうはいっても、髪が抜けた部分の薄さが気になることがあるでしょう。その場合は髪にハリ・コシを与えたり、髪形を変えたりすることで、髪を多く見せる対策があります。

  • 髪にボリュームを出すタイプのシャンプーと、軟らかい髪用のコンディショナーを使う
  • コンディショナーは毛先だけにつけ、頭皮や髪の根元にはつけない方が、髪のボリュームが保たれる
  • ホットカーラーやコテを使用し、気になる部分にふんわりボリュームをもたせる
  • 2イン1タイプ(コンディショナー入りシャンプー)は避ける。髪を落ち着かせる重いコンディショナーが含まれているため。
  • 育毛剤を使った頭皮マッサージを行う

また、抜けた後に新しい髪が生えてくると、そこだけ短い毛が目立つということも…。

そういった場合は、

  • まとめ髪用のスタイリング剤を使う
  • 帽子、ヘアターバンなどのアイテムを使う

などを試してみてはいかがでしょうか。

まとめ

産後の抜け毛の多くは、女性ホルモンの減少による一時的なものです。いずれは元に戻るので、気にやまないことが大切。新しい髪型にチャレンジすることが気分転換につながり、ストレス解消にもなります。

参考文献

  1. [1]居原田麗. 妊娠と美, J Jp Soc Psychosom Obstet Gynecol 2017; 21(3): 290-294
  2. [2]Jessica J. Krant. "Hair loss after having a baby: What to expect" American Academy of Dermatology. https://www.aad.org/media/news-releases/hair-loss-after-having-a-baby(参照2018-02-26)

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