妊活中の食事と栄養摂取
2018.03.30

妊活って何をするの?方法は?妊活するうえで知っておきたいこと

妊活を始めるうえで、あらかじめ知っておきたい知識や注意点、気持ちの持ち方などについて、ドクター監修の記事でご紹介します。すべてを完璧にやろうとせず、できるところから、夫婦で協力しながらやっていきましょう。

妊活について興味を持ったきっかけは人それぞれかと思います。しかし、いずれにしても子どもを産み育てたい、そのために必要な知識・情報を得たいと考えた時点で、すでに母親になるための準備を始めたといえるのではないでしょうか。ここでは、妊活をしていくうえで知っておきたいことを解説していきます。

妊活をするうえで大事なこととは

妊活を始めたきっかけについて、2017年に行われた企業の調査結果では「年齢が気になり始めたから」がもっとも多く、次いで「周りの友人や親類が子供を産み始めたから」「配偶者からの要望」という結果が出ています[1]。

もちろん妊活を意識することなく妊娠・出産した方もいらっしゃいます。しかし、妊娠に関する知識や情報収集があまりできていない状態で、妊娠確定後に「予防接種を受けておけばよかった」「アルコールの悪影響があったら自分のせいかもしれない」と不安になることもあるかと思います。将来産まれてくる子どもをすこやかに産み育てるにはどうすればいいかを知ることが、妊活にとって大切なことです。

母親になるということを理解する

母親としてのスタートは産まれてからではなく、妊娠が確定した時から始まります。そこから自分のおなかの中で十月十日という長い時間をかけて赤ちゃんを育みます。そのためにいろいろな制限を受けることもあるでしょう。お酒が飲めない、食べ物に気をつけなくてはいけない、ふだんから筋トレ、球技、格闘技など激しいスポーツされている方はできなくなるなど、普通にできていたことが制限されます。体や体調の変化と直面し、感染症や高血圧、高血糖などを回避する意識を持つことが必要になっていきます。赤ちゃんが無事に生まれてくるためのつらさや辛抱を受け入れることも母親になるということの1つです。

妊活で何をするべきか?妊活の方法について

妊活でするべきことは多岐にわたります。すべてを踏まえ、すべてを実行するのは大変で妊活前に疲れてしまうかもしれません。こちらでは、妊娠前に押さえておきたい代表的なものを紹介します。本来、妊活は夫婦で協力して行うもの。男性側にも検査は必要ですが、ここでは主に女性側でできることを紹介します。

病気・疾患の把握

病気や疾患が、妊娠自体をしにくくする可能性があります。また、妊娠しても早産・流産につながる可能性もあります。持病がある場合は治療についてかかりつけ医と相談し、妊娠計画を考えましょう。特に持病などがない場合も、自分の体の状態を把握するために健康診断や婦人科検診などは積極的に受けるようにしましょう。

健康診断
会社勤めの方は定期的に検診を受けてらっしゃるかと思います。定期検診を受けてない方は、病院やクリニックに受けに行くようにしましょう。身長、体重、尿検査、血液検査などを受けることになります。
乳がん検診
乳がんは症状がないうちに早期発見、適切な治療ができれば治癒の確率が高まります。また、妊娠中は検査の際に乳房を圧迫することで子宮が収縮し流産につながるおそれもあるので、妊娠前に検診を済ませるようにしましょう。しこりや痛みがある場合は、乳腺外科を受診しましょう。乳房を切除せずに治療ができる可能性も高まります。自治体ごとに検診費用の補助があるケースが多いです[2]。
子宮頸がん検診
子宮頸がんはヒトパピローマウイルスが原因となって引き起こされます。このヒトパピローマウイルスは感染してから5~10年以上かけて増殖するといわれており、定期的に検診することで細胞の異常を早期に発見することができます。妊娠中に子宮頸がんが発見された場合、早期であれば妊娠と治療を両立させることが可能な場合もありますが、症状や進行によっては母体の治療を優先することもあります。妊娠前にワクチンや検診を受けるようにしましょう。乳がん検診と同様に、自治体ごとに検診費用の補助があるケースが多いです。

感染症の予防接種

風疹
妊娠中に風疹にかかると胎児に問題が生じる可能性があります。感染時期が早いほど可能性は高くなり、難聴や、心臓の病気、視力への影響などのリスクが出ます[3]。
麻疹(はしか)
妊婦が麻疹に感染すると、妊娠されてない方に比べて重症化しやすいです。胎児にも影響が出て、流産や早産のリスクが高くなります[4]。
水痘(水ぼうそう)
水疱瘡に感染した場合、頻度は低いですが、低体重出生児や四肢の形成不全などが生じる可能性があります[5]。
流行性耳下腺炎(おたふく風邪)
妊娠初期に流行性耳下腺炎(おたふく風邪)に感染すると、流産の可能性が高くなります[6]。

葉酸をはじめとした栄養バランスの取れた食生活

葉酸をはじめ、その他ビタミンなどを多く含む栄養バランスがとれた食事が、神経管閉鎖障害の発症リスクを低減させるために必要です。特に葉酸については妊娠の1か月以上前から摂取を開始することが厚生労働省より推奨されています。先天異常の多くは妊娠10週以前に発生しているからです。

葉酸は通常の食事だけでは十分に摂取できていない人が多い現状があります。葉酸は熱に弱く加熱調理すると50%が分解されてしまったり、水溶性であるため茹で汁に溶けてしまったりします。食事からの摂取だけではなく、サプリメントを活用しましょう。ただし、1日1mgを超えないことが重要です。葉酸の過剰摂取が何か別の病気を引き起こす訳ではありませんが、ビタミンB12が不足しているかどうかが判断できなくなってしまうからです[7]。

まとめ

子どもがすこやかな人生を送るために、健康に生むには何をするべきかを考えて妊活をしていくことが大切です。毎日の生活習慣や栄養バランスを整える、健康に問題がある場合は改善するなど、二人でできることから始めていきましょう。

妊活を始めるにあたって、すべてを完璧にやらなきゃとは思う必要はありません。葉酸を摂取して、予防接種を全部受けて、がん検診に行って、持病がないかチェックして…など、全部やらなくてはと思うことでストレスや、妊活する気まで失せてしまうかもしれません。一気にやろうとせず、ご自身のペースで少しずつ妊活を始めてください。

参考文献

  1. [1]ミキハウス. “「妊活アンケート2017」でわかった妊活の現在地” 出産準備サイト. http://baby.mikihouse.co.jp/information/post-7923.html(参照2018-02-23)
  2. [2]公益財団法人日本対がん協会. “がん検診について” 公益財団法人日本対がん協会. http://www.jcancer.jp/about_cancer_and_checkup(参照2018-02-23)
  3. [3]公益社団法人日本産婦人科学会. “お知らせ” 公益社団法人日本産婦人科学会. http://www.jsog.or.jp/news/html/announce_20130625.html(参照2018-02-23)
  4. [4]末原則幸. “麻疹流行とその対策” 大阪府立母子保健総合医療センター. http://www.jaog.or.jp/sep2012/JAPANESE/MEMBERS/TANPA/H13/010910.htm(参照2018-02-23)
  5. [5]横浜市衛生研究所. “水痘(水疱瘡)・帯状疱疹について” 横浜市. http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/idsc/disease/chicken1.html(参照2018-02-23)
  6. [6]横浜市衛生研究所. “流行性耳下腺炎(ムンプス、おたふくかぜ)について” 横浜市. http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/idsc/disease/mumps1.html(参照2018-02-23)
  7. [7]厚生労働省雇用均等・児童家庭局母子保健課. “神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について” 厚生労働省. http://www1.mhlw.go.jp/houdou/1212/h1228-1_18.html(参照2018-02-23)

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