妊婦の栄養と健康管理
2018.03.30

妊娠中の基礎体温はどう変化する?下がると危険?

ホルモンバランスの変化により、妊娠中の基礎体温は通常と異なってきます。妊娠中の体温変化や目安の体温はあるのかなど、妊娠中の体温についてドクター監修の記事でご紹介します。

毎日基礎体温をつけている方もいると思いますが、妊娠時の基礎体温は通常の場合と何か違いがあるのでしょうか。ここでは、妊娠中の体温の変化やその理由について解説していきます。

妊娠中の基礎体温はどう変化する?

基礎体温とは安静時の体温のことで、継続して測定することでホルモンバランスの変化や排卵の有無を確認することができます。ここでは妊娠中の基礎体温について紹介します。

女性の一般的な基礎体温グラフ

妊娠していない時の一般的な基礎体温は、低温期と高温期に分かれます。月経から排卵までは低温期、排卵後が高温期です。排卵後に体温が高くなる理由は、黄体ホルモンが排卵後に分泌が増加し、このホルモンには、体温上昇作用があるためです。妊娠していない場合は、2週間程で黄体ホルモンが低下するので体温も低くなります。

妊娠が成立すると高温期が続く

妊娠していない場合は2週間で黄体ホルモンが低下しますが、妊娠した場合はこのホルモンの分泌は増加するので、高温期が続くことになります。プロゲステロンは、胎児が育つように子宮の環境を整える作用があり、妊娠を維持するために必要なホルモンです。

胎盤ができると体温は下がる傾向に

胎盤ができはじめると、徐々に体温が下がります。これは7週目頃から卵巣にある黄体から胎盤へと、徐々にプロゲステロンが作られる場所が変わるためです。

妊娠中の体温に関するQ&A

妊娠中の体温変化は人によって異なる場合があります。よくある不安や疑問についてご紹介します。

妊娠中も基礎体温はつけた方がいいの?

子宮内に胎嚢が確認できるまでは、体温を測定しておくと安心です。子宮内に胎嚢が見られないとき、子宮内の妊娠か子宮外妊娠か、またその経過を判断する場合に基礎体温をつけていると診断に役立つことがあります。

妊娠初期に基礎体温が下がると危険?

妊娠初期の体温変化で流産するかの判断はできません。高温期が続いても流産することもあれば、不規則な体温変化でも正常に出産する場合もあります。妊娠検査薬で陽性反応が出たあと、胎嚢と心拍が確認できればまず正常妊娠と考えられますので、それ以降は基礎体温測定は必要ありません。

まとめ

一般的に、妊娠中は黄体ホルモンの分泌が盛んになることから高温期が続き、胎盤ができはじめると体温は下がる傾向にあります。ただ、体温変化には個人差があるため、過度に気にする必要はありません。大切なのは体温よりも日々の体調や検診です。

今すぐ読みたい

「妊婦の栄養と健康管理」の関連情報