風邪
2017.12.22

風邪でくしゃみ鼻水が止まらない原因と対策

風邪をひいてくしゃみや鼻水が出る原因と、止まらないときの対処法、アレルギーとの見分け方について説明します。また、くしゃみや鼻水で誘発される症状と対策、鼻風邪や風邪のひき始めに効果的な食べ物・飲み物についてもご紹介します。

風邪をひくと、くしゃみや鼻水が止まらなくなることがあります。このような煩わしい症状はできるだけ早く止めたいものですが、薬以外の対処法はあるのでしょうか。風邪によるくしゃみ・鼻水の原因と、症状を緩和させる方法についてお伝えします。

風邪でくしゃみ鼻水が出る原因

風邪でくしゃみや鼻水が出るのは、これが体の防御反応として備わった機能だからです。鼻は呼吸だけでなく、ほこりやウイルスなど、体に害をなすものから自分の身を守る働きも担っています。そのため、健康なときでも鼻水は常に出ていますし、ほこりなどの異物に反応するとくしゃみも出ます。

しかし、風邪の原因ウイルスに感染すると、それを体から排除しようと日ごろより強い症状として現れるようになります。体内に入ったウイルスなどの病原体を洗い流そうと、鼻水が多く出ます。それとともに、粘性の強い鼻水になって詰まらせることで、体内にこれ以上病原体が入らないよう防ぐ働きをします。また、異物を吹き飛ばそうと、くしゃみの頻度も多くなります。風邪は、上気道(鼻腔や咽頭など)にウイルスなどの病原体が侵入することから始まるので、ひき始めにはくしゃみや鼻水の症状が多く見られます。

風邪でくしゃみ鼻水が止まらなくなるのはなぜ?

ウイルスなどの病原体が排除され、風邪が治るまでは症状が続きます。ただし、くしゃみや鼻水は、汚れた空気や冷たい空気中でも出やすいので、くしゃみが連続して出るなど症状がひどい場合は、ダニやほこりなど、ウイルスや細菌以外の異物も原因となっている可能性があります。また、部屋の温度は適度か、寒い場所にい続けていないかなど、自分が置かれた環境を見直す必要もあるかもしれません。

アレルギーとの見分け方

くしゃみや鼻水が出るメカニズムは、アレルギーによる場合も同じです。原因が、ダニやほこり、花粉などのアレルギー源か、ウイルスや細菌などかの違いしかありません。よって、場合によっては症状の原因が風邪かアレルギーか判断しづらい場合もあります。

多くの場合、風邪のときは鼻水以外の症状(喉の痛みや頭痛など)が併発します。このような症状がなく、ある季節限定で出る、年中鼻水が出るという場合は、アレルギーによる症状の可能性が高いです。また、風邪のときは、鼻水にウイルスや細菌、これらと戦った白血球の死骸が含まれ、白や黄色、緑色になることも少なくありません。このような色の鼻水が出たときは、風邪などの感染症が原因となっている可能性が高いでしょう。

風邪によるくしゃみ鼻水を止める方法

風邪によるくしゃみ鼻水を完全に止めることはできませんが、症状の緩和が期待できる方法はいくつかあります。薬との相乗効果を求めてもいいですし、薬に頼らず症状を緩和させたい場合にも試してみるといいかもしれません。

部屋を温める

くしゃみや鼻水は、冷たい空気でも誘発されます。症状の悪化を防ぐためにも、部屋は常に暖かくし、できるだけ寒い環境にいないようにしましょう。

適度な湿度を保つ

風邪の原因となるウイルスは、乾燥を好みます。ウイルスが増殖できない環境を作るために、湿度が50~60%になるよう調整しましょう。 湿度の調整は加湿器のほか、部屋に濡れタオルを干したり、お湯を沸かすことでも行えます。

マスクをつける

マスクには鼻や喉(のど)をうるおし、乾燥を予防してウイルスの増殖を防ぐ効果が期待できます。ウイルスの増殖が弱くなれば、くしゃみや鼻水などの防御反応も緩和されるでしょう。同時に、ウイルスなどの飛散を防ぎ、感染を広げない効果もあります。このような理由からも、風邪のときはマスクをつけることをおすすめします。長時間つけていても苦しくない自分に合った形を選び、衛生的に使うためにも毎日変えるようにしましょう。

薬(抗ヒスタミン剤)を飲む

上記の方法を試しても症状の緩和が見込めない場合は、薬に頼ってもいいでしょう。鼻の症状を抑える薬に、抗ヒスタミン薬があります。風邪ウイルスの刺激によってヒスタミンという物質が放出されると、鼻水が増加すると同時に鼻粘膜の血管が拡張し、鼻詰まりの症状が起こります。そのため、薬によってヒスタミンをブロックすることで、症状の緩和が期待できます。ただし、症状を抑えるだけで、根本的な風邪の治療にはなりません。くしゃみや鼻水の症状を完全に抑えるには、風邪を治すことを第一に考えましょう。

くしゃみ鼻水に誘発されやすい症状と対策

くしゃみや鼻水がひどいと、他の症状が誘発される場合もあります。代表的な症状について説明します。

頭痛

ウイルスや細菌の感染による急性鼻炎が広がると、副鼻腔という鼻の周囲の空洞に膿が溜まり、炎症が引き起こされる場合があります。これを、急性副鼻腔炎と言います。急性副鼻腔炎が3か月以上続くときは、慢性副鼻腔炎となっている可能性があります。いわゆる蓄膿症と呼ばれる症状です。蓄膿症になると、粘り気を帯びた膿のような鼻水とともに、頭痛や微熱、集中力の低下などの症状が併発することがあります。[1]においの判断がほとんどできないくらいの鼻詰まりが続く場合は、できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診しましょう。

風邪による鼻水が続くと、後鼻漏(こうびろう)により咳が誘発されることもあります。[2]後鼻漏とは、鼻水が喉の方へ流れ落ちてしまう症状です。寝ている間に喉に流れ込むことが多いので、後鼻漏による咳は起床時に起こりやすいといわれます。また、症状が悪化すると、いくら鼻をかんでも絶えず喉に流れ込むようになり、咳とともに外に排出するか、飲み込み続けるしかなくなる場合もあります。重症になると食事や睡眠などの日常生活にも影響してくるので、鼻水の症状がひどいときは耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。

くしゃみ鼻水に効果的な食べ物・飲み物

くしゃみや鼻水を止める食べ物というものは存在しません。これを止めるには風邪を治すしかないので、くしゃみや鼻水の症状を早く止めたいのであれば、できるだけ早く風邪を治すことを考えましょう。

風邪を治すには、炭水化物やタンパク質など、エネルギーとなる栄養素を基本に、ビタミンやミネラルなどもバランスよく摂りましょう。風邪を治すうえでもっとも大切なポイントは、体に備わった免疫機能で風邪の原因ウイルス・細菌をできるだけ早く排除することです。そのためには、ウイルスに対する体の抵抗力をつけなければなりません。そのためには、栄養をバランスよく摂る。これが基本です。

そのうえで、抵抗力がつきやすいレバーやうなぎ、牛乳、トマト、キウイ、いちご、大豆などに豊富に含まれるビタミンAやC、ミネラルを積極的に摂りましょう。また、ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌も効果的です。風邪に効果的な栄養素を、毎日の食卓に欠かさずとり入れることを意識してください。

まとめ

くしゃみや鼻水は、鼻に侵入した異物や刺激物を外に出そうとする防御反応で起こります。風邪によりくしゃみや鼻水の症状が起こるのは、ウイルスなどの病原体を排除しようとする体の機能なのです。そのため、風邪が治るまでは症状が続きますが、悪化を防いだり、症状の緩和につながる方法はあります。いろいろ試してみながらも、もっとも大切なことは風邪を治すことなので、回復を第一に考えた生活を送りましょう。

参考文献

  1. [1]急性鼻副鼻腔炎診療ガイドライン(2010年版) http://plaza.umin.ac.jp/~jrs/pdf/guideline_demo.pdf
  2. [2]咳嗽に関するガイドライン第2版 http://www.jrs.or.jp/uploads/uploads/files/photos/1048.pdf

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