インフルエンザ
2017.11.30

インフルエンザによって続く発熱の期間と下がらないときの対処法

インフルエンザを発症した場合の主な症状は、急な高熱です。40度を超える場合もあり、また、一度下がってもぶり返すこともあるので、注意が必要です。つらい高熱が続くときの対処法をご紹介します。

監修医師

監修 つかもと内科 院長  塚本雅俊先生

インフルエンザによる発熱は、風邪(かぜ)による発熱よりも高い場合が多く、なかなか下がらないことも珍しくありません。高熱が続くとき、家でできる対処法にはどのようなものがあるのでしょうか。

インフルエンザによって起こる発熱と期間

インフルエンザを発症すると、個人差もありますが、38度以上の熱が出ることが多いです。多くの場合、熱自体は発症から1~3日ほどで下がります。しかし、熱が下がっても完治したわけではなく、依然としてウイルスは体内に残っているので、油断は禁物です。熱が下がったからと無理をすると、ぶり返す可能性もあるので注意しましょう。感染を広めるおそれもあるので、法で定められた出席・出勤停止期間は、自宅で安静に過ごすことを心がけましょう。

予防接種でも熱が出る場合

インフルエンザ予防ワクチンの接種によっても、副反応のひとつとして発熱が見られることがあります。副反応は、接種を受けられた人の5~10%に見られ、通常2~3日で症状は治まるといわれます。これは体の中に異物が入ったことによる免疫反応なので、特に心配はいりません。発熱以外の副反応症状には、悪寒や頭痛、倦怠感、局所の発赤、腫脹、疼痛などがあります。

発熱後にインフルエンザの検査を病院で受けるには

インフルエンザの検査は、発症から48時間以内に受けることがすすめられます。これは、この期間が抗インフルエンザ薬の適切な服用開始時期であるためです。抗インフルエンザウイルス薬の服用を適切な時期(発症から48時間以内)に開始すると、一般的に発熱期間が1~2日間短縮され、鼻や喉からのウイルス排出量も減少するといわれています。なお、症状が出てから48時間以降に服用を開始した場合は、十分な効果が期待できない可能性もあります。高い効果を得るためにも、開始期間を遅らせないことが大切です。

インフルエンザによっておこる症状

インフルエンザを発症すると、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などの症状が比較的急速に現れます。この他、喉の痛みや鼻汁、咳など、風邪に似た症状が見られることもあります。子供や高齢者が発症した場合は、まれに合併症などを起こして重症化することもあるので、予防対策をしっかり行いましょう。特に、ワクチンには発症をある程度抑える効果とともに、発症しても症状を和らげたり、重症化を防ぐ効果が期待できます。流行する前に受けておくことをおすすめします。

熱が下がらないときの対処法

インフルエンザによる熱がなかなか下がらないときは、どう対処すればいいのでしょうか。家庭でできる方法をご紹介します。

解熱剤を使用する

熱を下げるには、解熱剤の使用が効果的です。ただし、薬の効果は感染者の症状や体調によって異なるので、正しい飲み方、飲んではいけない場合、副作用への注意など、医療機関や薬局できちんと説明を受けましょう。また、処方するかしないかは医師の判断となります。つらくても、処方できないと判断された場合は従いましょう。

なお、風邪薬は、発熱や鼻汁、鼻づまりなどの症状をやわらげる効果は期待できますが、インフルエンザウイルスに直接効くものではありません。根本的な治療にはなりませんし、インフルエンザには禁忌になっている成分が含まれている場合もあるので、自己判断で安易に服用するこのないよう注意してください。

脱水症状に注意して水分補給を行う

発熱が続いているときは脱水症状にならないよう、水分補給をこまめに行いましょう。水分であれば、お茶でもスープでも飲みたいものでかまいませんが、カフェインを含む飲み物は利尿作用があるので、控えることをおすすめします。できれば、経口補水液やスポーツ飲料など、塩分も摂取できるものがいいでしょう。ドラックストアやコンビニでも買えるので、活用してください。

体を冷やす

高熱が出ているときは、わきの下や首周り、太ももの付け根など、脈がふれる場所を冷やすと体温を下げる効果があります。また、ぬるま湯を浸して絞ったタオルで全身を拭くのも効果的です。

まとめ

インフルエンザの症状が疑われるときは、すぐに医療機関を受診しましょう。適切な時期に薬を服用することで、症状の緩和と早期治癒が期待できます。発熱が続く場合は、医師に相談したうえで解熱剤を使用し、水分補給をこまめに行いながら安静にしましょう。わきの下や首、太ももの付け根を冷やすと、熱を下げるサポートになります。また、熱が下がっても無理はせず、ウイルスの排出が収まるといわれる時期までは安静を心がけ、決して外出しないようにしましょう。

参考文献

・厚生労働省 インフルエンザQ&A http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html

・厚生労働省 インフルエンザの基礎知識 http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/file/dl/File01.pdf

・厚生労働省 インフルエンザによる発熱に対して使用する解熱剤についてhttp://www.mhlw.go.jp/houdou/0105/h0530-4.html

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