インフルエンザ
2018.01.31

インフルエンザによる悪寒が疑われるときの対応

悪寒とは、体がガタガタ震えるような寒気のことを言います。インフルエンザを発症したときも悪寒がすることがあります。ここでは、インフルエンザの症状で悪寒が起こる理由と、その場合に心がけたい対応について説明します。

発熱の初期段階に、体の中からゾクゾクするような寒気を感じる悪寒。風邪(かぜ)などの感染症と同様、インフルエンザでも悪寒がすることがあります。自然と治まるものではありますが、寒さや震えによるつらさは、少しでも短くしたいものです。ここでは、悪寒のメカニズムと、インフルエンザが疑われる場合の対応について説明します。

インフルエンザの原因と症状

インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することで引き起こされる病気で、38℃以上の高熱に関節痛、筋肉痛、頭痛、全身倦怠感などの症状をともなうのが特徴です。普通の風邪と同じように、喉(のど)の痛みや鼻水、咳などの症状が見られることもあります。また、ひき始めの症状のひとつに悪寒や寒気があり、ひどい場合には震えが出たり、なかなか眠ることができない場合もあります。

インフルエンザで悪寒がする理由

インフルエンザに限らず、何かしらの感染症による発熱前には往々にして悪寒が生じます。これは、これから体がウイルスと戦うというサインでもあります。ウイルスなどに感染すると、体は免疫機能を活性化させるべく体温を上昇させます。免疫細胞は、温度が高い方が活発に働けるためです。体が今必要と判断した体温に設定温度が変更されたため、通常は平熱の体温でも寒さを感じるようになります。また、設定温度まで体温を上昇させるには、熱の産生が必要になります。熱は、筋肉などを動かすことで作られるため、熱産生の反応として震えが起こります。これが、発熱の前にゾクゾクしたり、体がガクガク震える悪寒のメカニズムです。体が求める体温まで上昇すれば、熱の産生が終わるとともに悪寒も治まります。

インフルエンザの予防接種でも悪寒が起こることがある

季節性インフルエンザワクチンの接種によっても、副反応(副作用)として悪寒の症状が起こることがあります。これは、接種した人のおよそ5~10%に見られました。同じ全身症状の副反応としては、他に発熱や頭痛、倦怠感(=だるさ)なども起こる場合があります。また、接種した部位の赤みや腫れ、痛みなども、よく起こる副反応のひとつです。こちらは接種した人の10~20%に見られたとされます。2~3日で症状が治まることがほとんどなので、特に心配はありません。

悪寒がしたときはどうする?

インフルエンザに限らず、悪寒がするときは体を温めましょう。熱が上がりきれば悪寒は治まるので、体温の上昇を早めるためにも、部屋の温度や布団の枚数、服装などを調節し、手足と体を温めてください。悪寒が治まったら、熱が上がりきった証拠です。寒くない程度に体を涼めてあげましょう。

悪寒がした段階では、それがどのような原因から来るものかわかりません。ただ、体温の上昇が急激で高熱が出たときは、時期によってはインフルエンザも疑われます。インフルエンザは、市販薬では効果が期待できません。また、インフルエンザにおける解熱剤の使用は、厚生労働省により注意喚起がなされています。[1]少しでも疑いがある場合は安易に薬を服用せず、まず医療機関を受診しましょう。

検査で確実な結果を得るには、発症から12~24時間の経過が必要とされます。タイミングを待って、できるだけ早めに受診してください。症状がひどいときは、タイミングと関係なく医療機関に相談しましょう。

インフルエンザだった場合は病院で処方された薬を服用し、自宅で安静にしましょう。特に、睡眠を十分とって体を休めることが大切です。また、脱水症状を防ぐべく、水分補給もこまめに行いましょう。経口補水液やスポーツ飲料、お茶やスープでもかまいません。飲めるものをしっかり飲みましょう。

まとめ

悪寒や寒気がするのは、これから熱が出るというサインです。寒くてつらい時間をできるだけ短くするためにも、体を温めて体温の上昇をサポートしましょう。体温の上昇が急激で高熱が出るときは、インフルエンザなど、風邪以外の感染症が疑われます。早期治癒や感染の拡大を防ぐためにも、できるだけ早めに病院を受診しましょう。

参考文献

  1. [1]医療用医薬品の家庭における使用について/厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/03/h0308-1.html

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