インフルエンザ
2017.11.30

インフルエンザの感染経路と潜伏期間、解熱後の感染力について

インフルエンザを予防するには、感染経路や潜伏期間を知ることも大切です。また、感染してしまった場合に症状を最小限に抑える方法や、熱が下がった後に取るべき行動についても知っておきましょう。インフルエンザの感染経路と潜伏期間、解熱後の対応についてお伝えします

ウイルスの感染経路や潜伏期間を理解することで、インフルエンザの対策を事前に取ることができます。インフルエンザウイルスの特徴を知り、予防につなげましょう。

インフルエンザウイルスの感染経路

インフルエンザの感染経路は、主に以下の2つが考えられます。

咳やくしゃみによる飛沫感染

感染した人のくしゃみや咳、つばなどの飛沫とウイルスは一緒に放出されます。そのウイルスを近くにいた人が口や鼻から吸い込むことで起こる感染を、飛沫感染と言います。学校や満員電車など、人が集まる場所は飛沫による集団感染が起きやすく、注意が必要です。

感染者が触れたものを触ることによる接触感染

感染者がくしゃみや咳をした際に手で口を覆い、その手で周りのものに触れるとウイルスが付着します。別の人がウイルスが付着した部分に触れ、その手で口や鼻を触ると、粘膜からウイルスが侵入します。このように感染する経路を、接触感染と言います。電車のつり革やドアノブなど、多くの人が触れるものに触った際は必ず手を洗い、そのままの手で食事などをすることがないよう気をつけましょう。

インフルエンザウイルスの感染力は?潜伏期間と感染率

ウイルスに感染すると、1~3日の潜伏期間を経て発熱や間接痛などのインフルエンザ症状が起こります。この状態を「発症」と言います。一般的に、インフルエンザの発症前日から発症後3~7日間は、鼻や喉からウイルスが排出されています。そのため、ウイルスの排出期間中は外出を控える必要があります。また、家でもマスクの着用がすすめられます。

インフルエンザの予防接種をしていても感染するのか

インフルエンザの感染は、インフルエンザウイルスが口や鼻から体の中に入ってくることから始まります。体の中に入ったウイルスは細胞に侵入して増殖しますが、この状態を「感染」と言います。ワクチンには、この感染を完全に抑える効果はありませんが、感染後の発症を抑える効果がある程度認められています。また、発症しても症状が軽度で済んだり、合併症などの重症化を防ぐ効果も期待できます。

解熱後はいつから活動できる?感染の拡大を防ぐために守るべきこと

インフルエンザウイルスが排出される期間

先にも述べましたが、インフルエンザウイルスは一般的に発症前日から発症後3~7日間、鼻や喉から排出されています。そのため、現在、学校保健安全法(昭和33年法律第56号)では「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで」をインフルエンザによる出席停止期間としています。ただし、病状により学校医やその他の医師に感染のおそれがないことが認められたときは、この期間より早めてよい場合もあります。いずれにせよ、自己判断はいけません。法で決められた期間前に外出する際は、必ず医師の診断をあおいでください。

解熱後に守るべき3つのこと

感染者が解熱後に守るべきことには、主に以下の3つがあります。

1.出席・出勤停止期間を守る
熱が下がったとしても、まだウイルスが体内に残って排出されている可能性があります。感染を広げるおそれがあるため、法で定められた停止期間と医師の指示にはしっかりと従いましょう。
2.手洗い・うがい、マスクの着用を徹底する
前述のとおり、インフルエンザの主な感染経路は飛沫感染と接触感染です。咳やくしゃみが出ている間は必ずマスクを着用し、ウイルスの付着した手でいろんな場所を触らないよう、手洗いもこまめに行いましょう。
3.人混み、繁華街への外出を控える
たとえ外出を控える期間(法で定められた出席停止期間)を過ぎたとしても、一定の期間はできるだけ不要な外出を控えることをおすすめします。特に、人が多くいる場所には行かないようにしましょう。やむを得ず出なければいけない場合は、マスクを着用しましょう。

2回感染することも?インフルエンザにかかった後の注意点

A型インフルエンザは、原因となるインフルエンザウイルスの抗原性が小さく変化するという特徴を持ちます。また、この変化速度が非常に早くもあります。同じA型でも小さい型が微妙に異なるため、一度かかっても再感染するという現象が起こります。これが、毎年インフルエンザが流行する理由です。

また、時として抗原性が大きく異なるインフルエンザウイルスも現れます。これが、新型インフルエンザと呼ばれるものです。この場合、多くの国民が免疫を獲得していないため、全国的に急速にまん延します。新型インフルエンザは、いつどこで発生するかを予測することは困難です。しかし、流行の広がりとともに免疫を獲得する人も増えることで、一種の季節的な流行をくり返す型になっていきます。

このように、インフルエンザは、ウイルスの特徴から毎年かかる可能性がある感染症です。また、まれに違う型に感染することで年に2回以上発症するケースもあります。一度かかったからと安心せず、常に予防を心がけましょう。予防接種のワクチンは、その年に流行する型を予想して作られています。まれにはずれることもありますが、多くの場合に予想は当たるので、毎年流行が始まる前までに受けておくことをおすすめします。

※インフルエンザの予防対策について、詳しくは『インフルエンザの感染・発症を予防する5つの対策』をご覧ください。

まとめ

インフルエンザウイルスの主な感染経路には飛沫感染と接触感染があります。感染力が強く型の変異も早いので、毎年多くの人が感染する疾患です。100%予防を保証できる方法はありませんが、しっかり対策することで感染率を下げることは可能です。流行時は予防接種や家庭内でできる予防方法を試み、できるだけ感染を防ぎましょう。また、感染してしまった場合は、他の人にうつさないよう配慮することが必要です。ウイルスの排出期間を把握し、その時期の行動に気をつけましょう。

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