免疫
2017.11.30

生きたまま腸に届くLGG乳酸菌の効果とは

乳酸菌にはさまざまな種類がありますが、中でも、その強さが売りであるLGG乳酸菌が注目を集め、これを含む商品が増えてきています。LGG乳酸菌の効果と免疫に働くメカニズムを説明し、効果的な摂り方をご紹介します。

近年、健康によいとして注目を集めているLGG乳酸菌とは、どのようなものなのでしょうか。その効果とメカニズム、おすすめの摂取方法をご紹介します。

LGG乳酸菌とは

乳酸菌にはさまざまな種類がありますが、LGG乳酸菌もそのうちのひとつです。乳酸菌は、一般的に体内に入ると胃酸や胆汁酸などで死ぬことが多いですが、LGG乳酸菌は胃酸や胆汁酸に負けず、生きたまましっかり腸まで届き、腸内に長くとどまることが特徴とされています。この強さから、プロバイオティクス※1のひとつとして注目されています。

※1(プロバイオティクス):ヒトの体に有益な働きをする、生きた微生物。

おなかの中でLGG乳酸菌が働くメカニズム

腸に届いたLGG乳酸菌は、腸内の善玉菌を増やして悪玉菌を減らす働きをします。これは、乳酸菌が作り出す物質が悪玉菌の増殖を抑えるためです。腸内環境を整えるには、善玉菌が優勢にならなければなりません。善玉菌が優勢になると、サイトカインという免疫細胞を活性化させる物質が分泌され、免疫力の向上につながります。このようなメカニズムから、LGG乳酸菌を習慣的に摂取すれば、免疫力の維持や向上が期待できると言えます。

LGG乳酸菌の効果

それでは、LGG乳酸菌の働きで期待される健康効果について、具体的に見ていきましょう。

便秘の予防・解消

乳酸菌の基本効果に、整腸作用があります。善玉菌を増やして腸内環境が整えられると、お通じがスムーズになって便秘の予防と解消が期待できます。便が腸内に長く滞在すると悪玉菌が増殖して有害物質を発生させるため、便秘を起こさないことは免疫を維持するうえでも大切なことです。

LGG乳酸菌を2週間摂取したところ、排便感覚の改善や回数の増加などの効果が見られたとの研究結果も報告されています。また、悪玉菌が減ったことでアンモニアなどの腐敗産物が減少し、便の悪臭も一部改善されたそうです。[1]

免疫力の向上

乳酸菌は、善玉菌と悪玉菌のバランスを整えて腸内環境を整えるだけでなく、体の免疫機能を活発にする働きも持っています。体内に侵入した異物を体外に排出するよう働いてくれるので、乳酸菌を日頃から食事でとり入れることは、風邪(かぜ)やインフルエンザの予防にもつながります。LGG乳酸菌の摂取により、インフルエンザなどの感染症の予防効果が見られたことが、動物実験によって明らかになったとされています。また、風邪の症状を軽くする効果も見られたとされています。[2]

妊娠中にLGG乳酸菌を摂取したときの効果

LGG乳酸菌を摂取した母親から生まれた幼児は、摂取しなかった母親から生まれた幼児に比べてアトピー性皮膚炎の発症率がおよそ半分にとどまったという研究結果が報告されています。出産前からアトピーを予防する働きが期待できると、注目を集めています。[3]

LGG乳酸菌の摂取方法と、より効果的な時間帯

ここからは、LGG乳酸菌の効果をより高めたり、トラブルを防ぐための摂取方法について説明します。

ヨーグルト

1日1個(100ml)を目安に摂取してください。冷たいヨーグルトを摂ると体を冷やしたり、体に合わずに下痢の症状を起こす可能性があるので注意しましょう。妊娠中は食べ過ぎないよう気をつけてください。菌の定着には2週間程度かかるとされるので、最低でも2週間は続けることをおすすめします。

サプリメント

顆粒タイプのサプリメントは、1日1包を目安に摂取してください。冷蔵庫での保管が必要です。

その他

飲料タイプ(飲むヨーグルトタイプ)も、ヨーグルト同様、1日1本(100ml)を目安に摂取してください。

まとめ

生きたまま腸に届くことで、プロバイオティクスの効果がより期待されているLGG乳酸菌。習慣的に摂取することで、整腸作用はもちろん、免疫力の向上も期待できます。腸内環境を整えてすこやかな毎日を送るためにも、ぜひ試してみてください。

参考文献

  1. [1]健康・栄養食品研究Vol.1, 20~28
  2. [2] プロバイオティクスとして用いられる乳酸菌の分類と効能 http://www.eiken.co.jp/modern_media/backnumber/pdf/MM1110_01.pdf
  3. [3] 乳酸菌とアレルギー発症予防 http://www.nyusankin.or.jp/scientific/matsumoto.html

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