免疫
2017.11.01

免疫を維持し抵抗力を高めたい時におすすめのサプリメント成分とは

抵抗力を高めたい時に効果的だといわれるさまざまな方法がある中、サプリメントの使用もその手段のひとつです。多数あるサプリメントの中で特に注目したいサプリメント成分と、その効果的な使用方法をご紹介します。

監修医師

監修 管理栄養士  中岡浩子先生

免疫を維持し抵抗力を高めたいときには、それに適した食材を取り入れたり十分な睡眠をとる事が一番の方法です。しかし、日ごろの生活でどうしても摂取しきれない場合はサプリメントで補うことも方法の1つです。

免疫力を維持したい時に意識する「乳酸菌」

多種多様な腸内細菌が存在する中、腸内環境のバランスをとることで知られている乳酸菌は、免疫力の低下を防ぎたいときには欠かせない存在です。中でもプラズマ乳酸菌は、免疫細胞に効果的であるといわれています。一般的な乳酸菌は、体内に侵入してきた病原菌を認識して攻撃する細胞を活性化させますが、ウイルスに対する効果は限定的です。しかしプラズマ乳酸菌はウイルス感染防御の根本である細胞(pDC)を活性化することで、NK細胞以外の一連の免疫細胞にも働き、様々なウイルスに対して統合的に作用します。よってプラズマ乳酸菌を食品やサプリメントとして摂り入れることで、免疫力のサポートや健康増進につながるのではないかといわれ、そのメリットが注目されています。

免疫力が低下している時には腸内環境を整えることが重要

免疫力が低下している時には、腸の状態を良好に保つことが重要です。腸内の乳酸菌を増やして善玉菌の働きを優位にすることで腸内環境を良好に保ち、免疫細胞を活性化することにつながるといわれています。

乳酸菌と腸内環境の関係

乳酸菌などの善玉菌の減少により腸内細菌のバランスが崩れると、体にさまざまな不調が現れます。健康な乳幼児の腸内では乳酸菌などの善玉菌が90%以上を占めていますが、加齢やストレス、不規則な生活や偏った食事により善玉菌は徐々に減少し、それにより免疫力も減退していきます。常に良好な腸内環境を保つためには、意識的に積極的にそして継続的に乳酸菌を摂取することが重要です。

乳酸菌をサプリメントで補いたい理由

乳酸菌の中には胃酸に弱いものもあり、様々な食品から意識的に摂取しても生きて腸まで届かないものもあります。乳酸菌を増やすためには、生きて腸まで届くようにつくられたものを継続的に摂り入れることが効果的です。また、食事だけでは十分に摂取出来ない乳酸菌を、サプリメントで補うことも有効的であるとされています。

免疫力をサポートするその他の成分

免疫力をサポートするのに効果的があるといわれている、乳酸菌以外の成分についてご紹介します。

ラクトフェリン

人間の母乳を始め、哺乳動物特有の乳に含まれるタンパク質の一種です。胃で消化されたラクトフェリンは強力な抗菌作用を発揮して病原菌O-157やピロリ菌と戦い、感染症から体を守ってくれるといわれています。消化されずに腸に到達した一部のラクトフェリンは、腸内の悪玉菌の生育を抑制し、善玉菌を増やすことで腸内細菌のバランスを整えるほか、NK細胞の活性化に作用する働きが期待できます。

タンパク質

免疫細胞の主成分がタンパク質であることから、免疫細胞の活性化にはタンパク質が必要不可欠となります。

ビタミン類

細胞の免疫機能を保持するビタミンAやビタミンEのほか、強い抗酸化作用があるといわれているビタミンCなど、ビタミン類も欠かせません。

ポリフェノール

ポリフェノールは、抗酸化作用を持っています。さまざまな要因で体内に必要以上に増えてしまった活性酸素を除去することにより、生活習慣病の予防や、病気に対する力やアンチエイジング効果があると期待されています。

サプリメントを使用する際の注意点

最近は、さまざまなサプリメントを誰もが自由に入手できるようになり、その手軽さから栄養素の大部分をサプリメントに頼っている人もいるのではないでしょうか。しかしサプリメントは毎日の食事で補い切れない栄養素をサポートするものであり、栄養は毎日の食事から摂り入れることが基本であり重要なことです。成分によっては摂り過ぎにより悪影響を及ぼすものもありますので、明記されている用量などを守りましょう。

健康に不可欠!免疫力に効果が期待できる食事方法

年齢を重ねても病気に負けない健康な体を維持していくために、腸内環境を整えることが重要です。では、毎日の食事でどのようなことに気を付ければよいのか、ポイントをお伝えします。

食材の種類を多く、バランスよく食べる

バランスのよい食事と言っても、タンパク質やビタミン、ミネラル等々、細かく毎日完璧にできるわけではありません。まずはなるべく多くの食材を少量でもよいので摂るようにしましょう。朝、昼、晩と毎食のバランスに神経質にならず、一日の中でバランスがとれるように考えるとよいでしょう。

ヨーグルト、味噌、漬物などの発酵食品を積極的に食べる

腸内環境を整えてくれるヨーグルト、味噌、漬物などの発酵食品は毎日摂ることでよい腸内環境を維持することにつながります。また腸内の不要物質を吸着して体外に排出してくれる食物繊維や、オリゴ糖は腸内の善玉菌のエサとなり間接的に善玉菌を増やす働きしてくれるので積極的に摂りましょう。

一定の食品や種類にこだわらない

食事を選ぶときは好きなものやいつものものに偏りがちですが、一定の食品や種類にこだわらず、普段あまり食べていないものにも手を伸ばすことも考えましょう。

まとめ

免疫力を維持したいときに効果的なサプリメントは多数ありますが、特に免疫力と深い関わりのある腸内環境を整えることに働く乳酸菌の摂取は大変効果的であると考えられています。毎日十分な量の乳酸菌を継続的に食事から摂取するのは非常に難しく、その不足分をサプリメントが補ってくれるというメリットがあるからです。しかし、サプリメントに頼るだけではなくまずは毎日の食事をバランスよく摂ることが基本です。その上で、多数あるサプリメントの中から自分に合ったものを正しい用量で摂取しましょう。

参考文献

  1. [1]プラズマ乳酸菌による抗ウイルス免疫賦活機能と日常生活への適用によるメリット
  2. [2]厚生労働省 e-ヘルスネット「乳酸菌」
  3. [3]厚生労働省 インフルエンザの基礎知識/平成19年12月
  4. [4]厚生労働省 e-ヘルスネット「抗酸化物質」

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