風邪
2017.11.01

風邪に効くコンビニで買える飲み物

風邪(かぜ)の発熱による発汗などにより多量の水分が奪われたときには、水分補給が重要となります。ここではコンビニでも手に入る、効果的に水分補給、栄養補給ができるおすすめの飲み物と、薬を服用する際の飲み合わせの注意点について説明します。

監修医師

監修 管理栄養士  渡辺佳代先生

熱が出て食欲が無い、また、倦怠感があるときに、コンビニで手軽に風邪の症状を緩和できるものを購入できたらいいですよね。以下ではコンビニで買える、風邪のときにおすすめの飲み物と食べ物を紹介します。ぜひ試してみてください。

風邪による発熱に効果的!コンビニで買える飲み物

風邪により発熱すると水分やエネルギーを多量に消費し、それにともなってビタミンCやB群の消費も激しくなります。免疫系がウイルスを撃退すると、脳から熱を下げる命令が出て、発汗が促されます。このときに多量の水分やナトリウムが体から出ていくので、これらは食事で補ってあげる必要があります。消費したエネルギーやビタミン類も同様です。これらを踏まえ、風邪のときにとりたい飲み物を、コンビニで買えるものを中心に紹介します。

スポーツドリンク

ウイルスと闘っている風邪の体は、ちょうどスポーツをしたときと同じような状態になります。消費した大量の水分、ナトリウムやエネルギーなどを補うには、スポーツドリンクが効果的です。ただし、風邪のときの水分補給としては少し濃いので、多量に摂取する場合は倍くらいに水で薄めるとよいでしょう。冷蔵のまま大量に摂取すると体を冷やしてしまうので、常温か温めて飲むことをおすすめします。

果物ジュース

失われたビタミンを補うには、果物ジュースを利用するのもよいでしょう。濃縮還元ジュースやストレートジュースなど、果汁の割合が多いものをおすすめします。南国果物のバナナやオレンジ、みかん、グレープフルーツといった柑橘類には、利尿作用のあるカリウムが多く含まれ、熱を下げる効果があるともいわれます。

栄養ドリンク

疲労回復や滋養強壮に効果的な栄養素が含まれています。風邪のときに選びたいのは、体にやさしいノンアルコール、ノンカフェインのもの。さらに、代謝を促進するビタミンB群を豊富に含むものがよいでしょう。生薬成分(天然に存在する薬効を持つ産物の有効成分)が含まれるものも、風邪の改善にはよいでしょう。

お茶

カフェインを多く含むものは、覚醒作用による睡眠障害や利尿作用による脱水が心配されるため、風邪をひいているときの飲むものとしては、あまりおすすめできません。しかし、抗菌作用があるカテキンを多く含むため、緑茶などでうがいをすることは、風邪の症状緩和や予防にも効果的といわれています。

お茶の渋味成分であるタンニンのひとつ「カテキン」は、ポリフェノールの一種で、抗菌・殺菌作用や、抗ウイルス作用、強い抗酸化作用があり、免疫力をサポートしてくれるといわれています。また、同じく抗酸化作用が強いビタミンCも含まれています。

風邪の症状別おすすめの飲み物

次に、風邪の症状別におすすめの飲み物を紹介します。

風邪のひきはじめ
体を温めるしょうがを使った温かい飲み物や、生薬を含む栄養ドリンクがおすすめです。
咳や喉(のど)の痛みがあるとき
咳や喉の痛みがあるときには、抗菌作用のあるはちみつやしょうがを入れた飲み物がおすすめです。おろししょうがとはちみつをお湯で溶いたはちみつしょうが湯や、ほうじ茶や麦茶を牛乳や豆乳で煮出してはちみつを加えたラテもおいしいでしょう。
鼻水が出るとき
鎮静作用や消炎作用のあるカモミールティーがおすすめです。はちみつを加えてもよいでしょう。
寒気があるとき
体を温めるしょうがを使った温かい飲み物がおすすめです。
熱があるとき
水分が多量に奪われるため、スポーツドリンクを水で薄めて、ナトリウムやエネルギーとともに補給するのがよいでしょう。また、ビタミンを多量に消費するため、ビタミン飲料や果物・野菜ジュースもおすすめです。

風邪薬を飲む際の注意点

風邪薬を水以外の飲み物で服用したことがある人もいるかもしれませんが、果たしてこれはいいのでしょうか?薬を飲む際の注意点と、控えたい飲み物について説明します。

薬を飲む際はスポーツドリンクやお茶でもいい?

一般的には、薬は水か白湯で飲みます。しかし、病院の入院食では食事とともにほうじ茶が出ることが多く、食後の服薬をほうじ茶で行っても問題ないとされています。以前は、タンニンが薬剤中の鉄を吸着して排泄を促すため、鉄を含む薬の服用にはお茶(特に緑茶)は用いないようにとされていました。現在では、薬を飲む量のお茶に含まれるタンニンは微量なため、ほとんど影響はないと考えられているようです。とはいえ、あまりおすすめはできません。

緑茶や紅茶、コーヒーなどに多く含まれるカフェインは、一部の風邪薬や解熱鎮痛薬にも含まれており、カフェインの過剰摂取になる可能性が指摘されています。カフェインを含む飲み物での服薬は控えましょう。

スポーツドリンクは、一部の抗生物質と混ぜることで苦みが生じるようなので、避けた方がよいでしょう。

薬を飲む際に注意が必要な組み合わせ

前述のとおり、カフェインを含む飲み物での服用は避けましょう。また、牛乳はそれに含まれるカルシウムが一部の抗生物質と反応して効き目を弱めたり、副作用を発症したりする可能性があるといわれます。薬の服用やその前後では飲まない方がよいでしょう。

アルコールは薬の分解速度や働き方に影響を与える可能性があるため、薬の服用期間は控えましょう。

まとめ

風邪の回復には、エネルギーやビタミンC・A・B群、そして、水分補給が必要です。食事で摂取できれば一番よいですが、食事がとりづらいときは飲み物でそれらを補うよう努めましょう。また、体を温めて十分な睡眠をとり、症状が重い場合は医療機関を受診してください。

参考文献

  1. [1]「最強の免疫学」ワニブックス(2016)
  2. [2]「あたらしい栄養学」高橋書店(2017)
  3. [3]「おくすりごはん」家の光協会(2017)
  4. [4]「食べ合わせ新百科」ブックマン社(2004.2016)      
  5. [5]「食品成分表」実教出版(2017)
  6. [6]Vitamin C for preventing and treating the common cold.(2013)     
  7. [7]一般財団法人 薬の適正協議会       
  8. [8]日常生活の中におけるカフェイン摂取-作用機序と安全性評価- 栗原 久/2016.3

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